その他
築60年以上の民家の一階がギャラリーとなっています。いつも多彩な催しが開かれる、活発なギャラリーです。
新御徒町駅から徒歩一分ですが、大変静かで、お客様方はくつろぎと感心、ひとしきりでした。
床の間があり、掛軸展示には最適のスペースでした。
本格的な茶掛けの軸と比べると、丈を短めに仕上げました。これは洋間で、タペストリー感覚で飾っていただけることを提案するためです。
中央には桜色の墨流しを施した、新作の扇子を展示しました。
中央の黒檀の額縁と右奥古代朱の額縁は全懐紙の大きさでした。
下に色紙大の額縁が並んでいます。この個展で初めて試みた、絵画的な作品です。墨と和紙を組み合わせた工芸とでも言いましょうか。おかげさまで、好評でした。
昨年まで、扇子揮毫を専門にしていましたが、この個展に合わせて掛物を増やしました。扇面も扇子に仕立てず、額装して、新たな楽しみ方の提案です。
額のそれぞれに個性があり、見比べて、楽しんでくださいました。
左京大夫顕輔の歌。
白い台紙に具引き、風紋ぼかしの紙が映える掛軸に仕上がりました。布地の絹が光沢を放ち、存在感がありました。
色違いの紙を入手しましたので、今後何を書こうかと、思いを巡らしています。