その他
布、紙、書、額縁の素材の組み合わせを考え、一つの作品を仕上げていきます。布や紙を集めていますと、自然藍色のものを選んでいました。今年の作品は全体として大変落ち着いた色目になりました。その分、扇子を華やかにしましたが、会場でご覧いただいた皆さんはいかが思われたでしょうか。
右の作品は着物の身頃を額に仕立てたものです。二重アクリルに典具帖紙を挟み、作品が着物の上に浮いているように見えます。左の軸は、40年以上前の、風紋ぼかしの紙に、大伴家持の歌を揮毫したものです。
和体験ワークショップでは、トンボ玉(マーブル・イン・ザ・ポケット狩野さん、小上馬さん)木工、焼印(Tokiworks森さん)型染め(和更紗染工所中野さん)の皆さんと一緒に、和の体験ワークショップを出店させていただきました。私は縁起物の、絵馬と羽子板に絵付けをしていただくコーナーを担当しました。
沢山の御来場ありがとうございます。
あたらしき年の初めの初春の 今日(けふ)降る雪のいや重(しけ)吉事(よこと) 大伴家持 万葉集
年の初めの、初春の、今日降る雪のように、良いことがたくさん積もりますように。
桐の羽子板に銀泥を塗り重ね、和歌を散らし書きしました。