木の葉と共に樹を吟じ、花と共に空に舞う。祖孫登「詠風」詩から二句。背景に白抜きで蘇軾(字は子瞻)の詩を書いています。
獨(ひと)り詠ず微涼殿閣の風。
宮殿に吹くそよ風にあたりながら、一人詠吟す。
紅花の花弁が漉き込まれた月山和紙を青墨で染めて浮き立たせました。風に舞う様子を表現しています。
2021年の作品展「馥郁」のDMにはこの作品を使いました。