田 達音 「秋日感懐詩」草書 釈文隷書 落款草書

Under the bright moon, bamboos are waving with their leaves rustling in the gentle breeze. The emotional autumn scene makes us all fall into musing. Since ancient times, it hasn't changed.
由来感思在秋天 多被当時節物牽
第一傷心何處最 竹風鳴葉月明前
由来思ひを感ぜしむること秋の天に在り
多くは当時の節物(せつぶつ)に牽かれたり
第一に心を傷ましむることは何(いづ)れの處(ところ)にか最(すぐ)れたる
竹風葉を鳴らす月の明らかなる前

昔から、人に物思いをさせるのは秋という季節です。
その思いは多く、その時節の風物によって引き起こされます。
秋の風物の中で最も心を傷ませるものは、どんな所の光景でしょうか。
それは明るい月の光のもと、竹の林に風がそよいで、葉を鳴らしているところです。
書体見本になるようにと様々な書体で書いたデビュー作です。篆書体で書いたものが「扇子」メニューの中にもあります。