露は今夜従(よ)り白く、月は是(こ)れ故郷に明らかならん。
露は今夜から白く結び、月は故郷を明るく照らすことでしょう。
杜甫(字は子美)48歳の時の作。杜甫には4人の異母弟がいましたが戦乱で離ればなれに。家族思いの杜甫はさぞ心配したでしょう。
白露は二十四節気の一つ。現在の九月八日ごろ。中秋の名月を見上げながら吟じたのでしょうか。
背景に月をぼかし染めで浮かべ、草書体の周りを白抜きにして文字を浮かび上がらせました。
むらのある藍染の布をマットに使いました。