西行
ともすれば月の住む澄んだ空に憧れます。心の行き着く果てを知るすべがあればいいのですが。
「すむ」は「住む、澄む」の掛詞。「あくがる」は「彷徨い出る」という意味もあります。旅の中で生きた西行の世俗を断つ決意も感じさせる歌です。
西行 ともすれば 月 貝合わせ 貝覆い 蛤