春花秋月冬冰雪(しゅんかしゅうげつとうひょうせつ)、陳言を聴かず、只天を聴く。
春の花、秋の月、冬の氷と雪のように、天の声だけを聴きましょう。使い古された言葉ではなく。
楊万里(字は廷秀)は宋の詩人の中でも最も俗語を多用したと伝わります。伝統的な表現を避けようという意図でしょうか。
白抜きの技法で、文字だけではなく、月や花弁模様も表現しています。散らした銀は雪のイメージ。
紙を青墨でグラデーションをつけて染め、浮遊感と立体感を演出しました。