今日とのみ春を思はぬ時だにも 立つことやすき花の蔭かは   2023

凡河内躬恒  歌

春は今日だけとは思わないときでさえ、立ち去ることができる花の蔭でしょうか。ましてや春の終わりの今日、花蔭は立ち去りがたいものです。

初句を「今日のみと」とするものもあります。

箱藤商店さんの桐製の短冊。