「ながむる月」

「眺む」は古語では「物思いにふける」の意味。式子内親王の歌にはこの「ながむ」という言葉がよくつかわれています。

待ち出でていかにながめむ忘るなと いひしばかりの有明の月

ながむれば木の間うつろふ夕月夜 ややけしきだつ秋の空かな

ながむればわがこころさへ果てもなく 行方も知らぬ月の影かな

それながらむかしにもあらぬ月影に いとどながめをしづのをだまき

マットに使った、竹の繊維を含んだ布が涼しげです。紙の色を背景に調和させ透かせています。