人間月影清

人間(じんかん)月影清し。掛軸作品です写真は中心ぶだけが写っています。

天上には秋が近づき、人の世の月影は清い。

   杜甫(字は子美)の、ずばり「月」というタイトルの詩。白抜きの技法で描いた漢詩に墨で和歌を重ね書きしています。

法然上人の歌「月影の至らぬ里は無けれども 眺むる人の心にぞすむ」(月の光が届かない里はないの

ですが、月を眺める人の心にこそ月は澄んで存在するのです。)